東京都・愛知県・大阪府の三大都市・都府県における日帰り温泉施設数の推移については、マスコミ等から「最近、都市部で温泉が急増している。背景を教えてほしい」といった要望を頻繁にいただきます。実際はグラフのとおりで、急増は2007~2008年度頃までのことであり、その後は減少傾向にあります。マスコミの方は話題性のある新しい温泉施設の誕生に合わせた取材の一環で聞いてくることが多いので、「最近増えている」という印象を持つのかもしれません。こうした印象は一般の方も同様に持たれているはずなので、過去20年間の三大都市・都府県における温泉施設数の推移についてまとめてみました。
1998~2017年度までの増加率:①大阪府:311%、②愛知県:190%、③東京都:165%
日帰り施設数ピーク年度: 東京都2008年度、愛知県2007年度、大阪府2014年度
増加の勢いは2008年度がピークで、以後は微増減での横ばいが続いています。総施設数では2016年度がピークとなっていますが、微変動の結果によるもので、増加傾向にあるわけではありません。
増加の勢いは2007年度がピークで、以後は減少傾向が続いています。三大都市・都府県のなかで宿泊施設が多い理由は、歴史のある湯谷温泉や、三河湾沿いに西浦、三谷をはじめとした温泉観光地が点在しているためです。
増加の勢いは2008年度にピークを迎えていますが、その後も2014年度まで微増の状態が続きました。三大都市・都府県のなかではもっとも増加率が高くなっています。
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